ビルにある保育園のメリット・デメリット

ビルの一角や店舗スペースを保育園として運営しているところが都市部では多く存在します。

これらは「ビルイン」と呼ばれており、メリットとデメリットがあります。

地方出身の方ですと、大きな園舎と大きな園庭があって...。といったものを想像される方が多くおり、デメリットばかりが目立っているように思います。

ビルインのメリット・デメリットを知って、保育園を選ぶ親御さんや保育士として働く方の参考になれば幸いです。


ほいくポストライターの経験は?

幼少期は保育園で過ごしていました。十分な広さの園庭と大きな遊戯室がありました。
現在は東京都のビルインで働いています。
元々は園庭つきの保育園へ就職する予定でしたが、訳あって変更しました。


ビルインのメリット

お散歩へ出かける頻度が多い

保育士としては負担が大きいですが、毎日お天気がよく行事等が無ければ、近隣の公園に行きます。
近所に公園が沢山あれば選択肢が増え、遊べる環境が毎日変えられます。

またお散歩に行く際、2列に並んで交通安全に気をつけながら行きますので非常に良い体験になります。
園庭のみでお散歩に出かけない施設より外に出かけることに慣れている施設のほうが動物園等のおでかけの際、子どもたちが戸惑うことは少なくなります。

子どもたちにとって経験は宝ですので、ビルインのメリットです。

異年齢との関わりが増える

ビルインですと間取りの問題が出てきます。柱や水回りなどの縛りがありますので保育室の広さや間取りが不十分な場合があります。

しかし、これはデメリットでもありますが、子どもたちにとってはメリットです。

異年齢との関わりが多くなるのです。

例えば、パーテーションを設置すると狭くなってしまうので棚などで仕切っておくと、お友達の名前を自然に覚えてより密な関係になります。

また廊下が無ければ手洗い場やトイレなどが他の保育室にあることになり、ここでも顔を合わせる機会が増えます。

さらに保育士同士が密に連携を取り合い、異年齢保育を実施しやすくなります。


デメリット

場所的縛りが大きい

遊戯室が準備できる場所が無く、パーテーションを全部開放して発表会などを行う場合もあります。

またパーテーションがない場合、各クラスごとの活動が他のクラスの活動によって妨げられることがあります。
例えばお隣のクラスが体を動かす活動をしていると楽しそうな声が聞こえてきます。それにつられて自分のクラスの活動が止まってしまうこともあります。


近隣への配慮

どこも同じですが、ビルインの場合はお隣や上の階に一般の方が住んでいる場合があります。いくら防音しても子どもの声は響きます。


屋内活動が実施しづらい

大きな遊戯室があれば雨天時も体動かして遊べますが、そうでなければ難しいです。
他のクラスを隅に追いやってしまうこともできませんし、非常に厄介です。


まとめ

ビルインは外に出ていくチャンスが多いことが最大のメリットで、同時に危険性を伴います。しかし長期的に考えれば、小学校に行けば自分の足で登校することになりますから良い機会です。

ビルインを否定せずぜひ前向きに検討ください!