令和2年度までで終わる東京都の宿舎借上げ制度

先日、私が働く職場の園長から全体に連絡が下りてきました。

「宿舎借上げ制度が無くなったらどうする?」と。


宿舎借上げ制度とは

東京都が保育士不足を解消すべく立ち上げた制度。

簡潔に言うと保育士として働く者に対して8万2000円まで補助するもの。

国と東京都で3/4、市区町村で1/8、事業者が1/8負担することで保育士不足を解消しようというねらい。

事業者が1/8負担と書いていますが、実際には税金面で何やらお得だということで保育士が負担している場合もあるみたいです。(都内大手企業が行っていました)


この制度は期限付きで令和2年度までとなっており、期限が迫ってきました。


借上げ制度が無くなってしまったら

私の場合、上京してきたのも宿舎借上げ制度があったから。

無くなるならば地元に帰り、安いお部屋を借りてまた保育士をするだけ。

制度が無くなれば地元に帰ることを前提に上京してきた訳です。



実際に無くなったら

同じ職場の保育士は半数程度、この制度を活用しています。
活用している方から話を聞くと...。

  • 無くなると生活が出来ない (補助額以上のお高い部屋に住んでいる等)
  • 生活水準がこれ以上落ちるならここでは働かない
  • 地元に帰る予定

などなど。困る方は結構居ます。
元々低金銀なのに給与面は一向に良くならず、制度が無くなれば生活水準が落ちる。

こんな状態で本当に借上げ制度は無くなってしまうのか。



今後の見通し

2020年ぐらいまでは保育需要は高い状態が続くことが予想されており、その後は減少傾向にあるそうです。

しかし一気に需要が減るわけではないし、全体的な見通しであるので地域によっては需要が高い状態が予想されているところもあります。

そんな中宿舎借上げ制度が無くなったらどうなるか。分かりきっていることだと思います。



制度は廃止されるのか

現時点では何も発表されていないので無くなります。
しかし行政も制度が無くなったときの危機的状況は承知していると思います。

行政が意見を募ったということは危機感があるからという意味合いではないかと予想してはいますが、廃止されれば間違いなく保育士は別業界へ離れていくでしょう。

今後どうなるのか非常に気になります。